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THE FIRST ACT
企画・製作
一発撮り、演劇と向き合う
白い空間あるのは、
役者の肉体のみ
演劇のルールはない。
一発撮りの芝居をすること。
ただそれだけである。
直前に渡される台本。
言葉が、世界が、
初めて表現される瞬間。
何が生まれるのだろうか。
THE FIRST ACT
演劇を作っていく過程で、役者が輝く瞬間がある。それは、人それぞれのタイミングで、場所で、時間で、偶発的に起こっているものであって、そんないつ起こり得るか分からない一瞬だけのものだというのに、僕はその瞬間を見逃す事なんてまずしなかった。それは、確実に、役者が「集中」という実態のないものに包まれているその時間と存在感が、見て明らかだからであって、目を奪われてしまうからだ。この企画に出演する役者たちは、極限の緊張感と、未だかつて経験のない時間をこれから過ごす事になるという不安と楽しみが渦巻いている。カメラが回るその瞬間、現場の空間はいつもその役者によって支配され、目どころか、心を奪われてしまう。「役者が見せる事のない瞬間を披露する」。
――その輝きを、これからも見られるというのは、幸せでしかないのである。
日野祥太
倉持聖菜
「かもめ」
丸山正吾
「世界に明かりが広がる、少し前のこと」
福井夏
「隔たりがあるところには、いつも毒。」
葉月ひとみ
「藍を選んで」
小野川晶
「焦点で燃やして」
江益凛
「届かない、そこの扉よ」
花奈澪
「異色」
江守沙矢
「アフガンの地で田植えを成せたわたしの父親について」
木村葉月
「帰参する」
今川宇宙
「恩と仇」
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